発達障害というのは奥が深いというか、人によって症状が目立つケースと
あまり目立たないが故に発達障害に気づかないで生きてきたケースがあり
一言で発達障害を語ることや診断することは
専門医でも難しいと言われていますね。
ここでは、ADHDとアスペルガーの文献と共に
夫のケースを例に、実際にどうなのかを綴っていきます♪
ADHD&アスペルガーは脳に原因あり!?
1)ADHDと脳の関係性
ADHDの人は、前頭前野を含む脳の働きにかたよりがあると考えられていて
脳の神経伝達物質(脳内の神経細胞の間で情報をやりとりする物質)である
ドーパミンやノルアドレナリンの働きがADHDの人では
不足気味であることがこれまでの研究で分かっています。
これらの神経伝達物質の機能が十分に発揮されないために、ADHDの症状である
不注意、多動性、衝動性があらわれるのではないかと考えられています。
2)アスペルガーと脳の関係性
ADHDの人と同様に、脳内のネットワークの連結機能がうまくいかないのに加え
アスペルガー症候群が含まれる自閉症スペクトラム障害では
脳内物質に異常があるという報告があります。
普通の人と比べて、血中オキシトシンが低い、セロトニンが高い、
血中グルタミン酸が高いという違いが見られたという研究があります。
そしてアスペルガーの特徴の一つに社会性の欠如やコミュニケーション能力の
弱さが挙げられていますが、これは社会的な活動をするための
脳の部位の機能異常が起きたり、働きが弱かったりするのが原因と
言われています。
特に扁桃体や前頭葉といった脳の部位は
人の表情を認識し感情を読み取ったり、人に対する「共感」の感情に
関わるミラーニューロンと呼ばれる神経があるので、この部位の
機能異常が起きていることが考えられます。
併発するものなのか??
ADHDでもアスペルガーでも大きく3タイプに分けられていますが
微妙にどのタイプにもがっちり当てはまらない人も多いと思います。
そこが発達障害の複雑なところで、共通している点とそうでない点が
必ずあります。
うちの夫のケースだと、衝動性ADHDの特徴をチェックすると
当てはまるのが
- 思ったことをすぐに口にしてしまう
- 衝動買いをしてしまう
- 忘れ物、なくし物が多い
- 大事なことを独断で決めてしまう
- 突然キレたりものを壊したりする
当てはまらないのが
- 時間管理が苦手
- 仕事や作業を順序立てて行うことが苦手
- 締め切りに間に合わない
といったことはないのです。 すごく几帳面だったりするのです。
そして孤立型アスペルガーの特徴も持ち合わせています。
ネット上でも実に多くのADHDとアスペルガーを併発している人の
記事を見かけるので、併発というか、ADHDとアスペルガーの両方の
要素を持ち合わせている人の確率が非常に多いのだと思います。
障害が起こるのは共に前頭葉に原因がある為とも考えられています。
子に遺伝するものなのか?
これは残念ながらADHDもアスペルガーも先天性の障害である為
遺伝との関係性は強いとの研究結果が出ています。
しかし親から子に直接遺伝というわけではなく、家族に発達障害の人が
いる場合、遺伝する確率は上がるのだそうです。
夫のケースですが、お義母さんに夫の事で相談した時に聞いてみたところ
それらしい傾向がある親戚は思い当たるとの事でした。
うちの子供達は今のところADHDやアスペルガーの傾向がみられませんが
ららんは知的障害を伴うプラダーウィリー症候群という難病を持っています。
関係性はわかりませんが、プラダーウィリー症候群の発病原因は父親からの
遺伝子の突然変異が原因と言われています。
でもどんな病も、早期にわかる事で症状を最小限に抑える事は
可能な気がします。 気付く事なく大人になると、生きづらさに
苦しみ、病気のせいではなく性格が悪いからだとか、育てられ方が
悪かったとか、人格否定されてしまう危険性があります。
夫は50歳手前で発達障害の可能性が高い事に気付いたのですから
今まで生きてきて、生きづらさに随分悩んだ事と思います。
でも気付けたこと、分かったことで周りも対応の仕方がわかってきますし
少しずつ希望に満ちた未来を共に歩けるんじゃないかと思います 😆
今日はどんな感じ? ポチッとチェックしてみてください♪
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