アスペルガー症候群』という名前が2019年には世界から消えるのをご存知でしょうか? 

私はアスペルガーの夫がいることでカサンドラ症候群に陥りかけ、克服していくブログを書き続けていますが、果たしてアスペルガーの背景をしっかり把握している人はどのくらいいるのか謎が深いです。

隠れアスペルガーやグレーゾーンの人達が子供の頃に発達障害を見過ごされて生きてきた故に、大人になって生きづらさを感じる人は本当に多いんじゃないかと感じますので、ここでアスペルガー症候群の背景について改めて綴ってみたいと思います。

 

1)アスペルガー症候群の誕生と消えるまでの経緯

 

文献ではとても複雑に難しく書いてあるので、ここではわかりやすく簡単にまとめてみます♪

 

今から100年ちょい前の1911年にスイスの精神医学者によって精神分裂病である『統合失調症』が発見され、その症状の一つとして『自閉症』が初めて紹介されました。

自閉症という言葉が生まれた約30年後の1943年にアメリカで、幼児期の自閉症の論文がカナー教授により発表され、『カナー症候群』が注目される様になり、当初は脳の機能障害ではなく、育た方次第で自閉症になると考えられていたんです。

 

その翌年1944年にウィーン大学小児科学のハンス・アスペルガー教授がドイツ語の雑誌に初めてアスペルガー症候群の論文を発表しましたが、第二次世界大戦の敗戦国であったドイツ語での発表だった為、世界的にアスペルガーの論文が広がることはなかったのです。

 

同じく敗戦国で同盟国であった日本では戦後もドイツ医学をお手本にしていた伝統がまだ続いていたので、小児科学を学ぶ為に医師が戦後アスペルガー教授のもとに留学していた事から、日本ではかなり昔から専門家の間で自閉症には「カナー型」と「アスペルガー型」がある、というように使い分けられてきた歴史があるんです。

 

アスペルガー症候群の論文発表から約40年の月日を経て、カナー症候群で言われていた『育て方』は自閉症にはどうやら関係がなく、自閉症は先天性のものという認識がアメリカの医学界を中心に広まり、ここにきてやっとドイツで発表されていた『アスペルガー症候群』の論文が見直されて、1980年頃から評価され始めます。

 

そして遂に『アスペルガー症候群』が世界に認められる日が来ました!

1990年にWHOにより国際疾病として病名が認められたんです。

 

しかし認められた23年後の2013年にはアメリカ医学界が自閉症とアスペルガー症候群を分類せず『自閉スペクトラム症』として統一されたのをきっかけに、WHOでも2018年に統一されることが決定したとの事です。

 

アスペルガー症候群という名前ですが、アスペルガー教授が名付けたものではないんです。

実は名付け親は別にいて、どうやら自閉症は親の育て方に問題があるわけじゃなく、社会性・コニュニケーション能力・想像力に障害があるのは先天性のもので、知的障害がないのが特徴だという点にいち早く目をつけた人がいたんですね〜! 

 

イギリスの女性精神科医『ローナ・ウィング』という人が名付け親です。

ウィング氏が1981年に発表したアスペルガーの論文を再評価する論文が注目され、アスペルガー症候群が世界的に認識される様になっていったのです。

 

しかし1990年以降になるとアスペルガー型でもカナー型でもない特性を持った患者もいたことから、ウィング氏をはじめとする研究者の間で、型をなくしスペクトラム(連続体)として自閉症全体を捉えるべきとされたことから『自閉症スペクトラム』と改称されたのが、『アスペルガー症候群』という名が消えるきっかけとなったのです。

 

皮肉なことに、名付け親によって名前が消えるという事が起きていたんですね。

 

 

2)見過ごされる大人の発達障害は判明されるきっかけが大事!

 

1990年にWHOによりアスペルガー症候群が国際疾病として病名が認められた事がきっかけで、自閉症と切り離されて単独の疾患として研究が一気に加速したので、アスペルガー症候群が少しずつ一般市民にも認識し始めたのです。

 

そうなんです。

アスペルガー症候群はこの頃にやっと少しずつ世間に広まっていったので歴史が浅く、この事から幼少期ではなく大人になってから診断される人が増えてきたとされているんです。

とはいえ、子供の頃から何かがおかしいと感じながらもそのまま見過ごされて大人になってしまい、生きにくさを感じながらもいまだに診断される事なく生きてきた大人も多いんですね。

しかし2018年からアスペルガー症候群という名称が世界保健機関WHOから消え、様々なタイプの自閉症の人達がひとまとめに『自閉症スペクトラム』と医者に言われても、一人一人に合ったケアが果たして出来るのでしょうか?

発達障害の傘下の一つに自閉症スペクトラムというのがあるという位置組みですが、一言では説明できない程の種類や型があり、それぞれタイプが違うんです。

 

発達障害ADHD、②LD(学習障害)、③自閉症スペクトラム

自閉症スペクトラム:①広汎性発達障害、②自閉症、③低機能自閉症、④高機能自閉症、⑤折れ線型自閉症、⑥小児期崩壊性障害、⑦レット症候群、⑧広汎性発達障害、⑨アスペルガー症候群

アスペルガー症候群:①積極奇異型、②受動型、③孤立型

孤立型アスペルガー:①大仰型、②尊大型

 

 

わかっているだけで、こ〜んなにタイプが分かれているんです。

これを一括りで『自閉症スペクトラム』ですと言われても、『へ!?』という感じになるのがわかりますよね?

ひとくくりに出来ない複雑な症状をひとくくりにしてしまうという強引さ、、、。

そして日本では専門医が非常に少なく、きめ細かい正しい診断をしてくれる医師も少ないと言われていますので、これからは更にアスペルガー症候群の症状が見過ごされてしまう可能性が高いと見ています。

違う見方をすると、例えば『彼は自閉症です』と言われても、どんな症状があるのかすぐに把握できないという事ですよね?

自閉症と言っても実に様々なタイプがあるのですから。

『彼はアスペルガーです』と言われた方が、より理解しやすいのではないでしょうか?

でも数十年後には『アスペルガー』という言葉自体、死語になっている事もあり得ます。

 

 

大人の発達障害は、じゃあどんなきっかけで判明されるのか? 

という問題ですが、やはり妻なり夫なり、パートナーが一緒に生活していく中で『何かが違う』と感じてネットで調べたり病院に行ったりなどで気付き、また相手にも気付かせる事で判明するケースが多いのではないでしょうか?

 

今の時代、結婚しない又は恋愛すらしない若者が増え続けていると言いますが、アスペルガーの人が独身を貫くと一生気付かないままでいる可能性もありますよね?、、、

 

うちの旦那の話から、幼少期〜高校時代の破天荒ぶりは明らかにアスペルガーの特徴だと思うのですが、その時代はアスペルガーという言葉も浸透していなかったのと、親は自分の子が発達障害と認めたくない風潮があったのではないでしょうか?

頭は良く、知的障害もないアスペルガーは特に見過ごされてしまいがちなんだと思います。

ただ手に負えない問題児で毎週の様に学校に親が呼び出されては叱られていたそうです。

よくアスペルガーの症状は積極奇異型→受動型→孤立型に変化していくという話を聞きますが、うちの旦那もそうだったのかもしれないと思う節はあります。

 

 

3)アスペルガー達の生きにくさは改善できるのか?

 

私はもしパートナーがアスペルガー症候群かも!?と疑っても安易に病院で診断を仰ぐのは、むしろ危険なのでは?と思っています。

ましてや2018年以降、アスペルガーという病名も消えていく中、大きな枠内の『自閉症』と診断されて、薬物処方されて薬漬けになるリスクだってあるからです。

私のムールメイトがアスペルガーで薬物処方されて薬漬けの副作用でどんどんひどくなっていく姿を目の当たりにしているので、本当に恐ろしいと思いました。

もちろん薬以外のカウンセリングなどの対応策もあります。

いろんな対応策が研究され続けているとは思います。

もし病院に行き診断を仰ぐ場合は、たくさんのアスペルガー症候群の患者さんを診ている実績のある医師を探す事を強くお勧めします。

誤診や誤った処置対応をされると症状が改善されるどころか悪化する事だってあり得るんです。

夫婦なら、まずは勇気を持ってパートナーがアスペルガーかもしれない事を気付いてもらい、話し合ってみるのも対応策の一つだと思います。

うちのケースはその様にして少しずつ良くなっている気がします。

夫は自分がアスペルガーの傾向があると自覚して以来、問題行動を意識的にコントロールしてる様に思えます。

もちろん根本的には治りませんし、解決するわけではないのですが、歩み寄り互いを理解しようと努力する事でコミュニケーションもスムーズに行くようになるものだと感じます。

あと、絶妙な距離感を取る事も大事ですね。

私がカサンドラ症候群に完全に陥らないでいられるのは、お互い理解した上で割り切って距離をしっかり置き、一緒にいる時間は調和を大切に過ごそうと意識しているからだと思います。

(アスペルガー夫と上手に付き合う為の秘策を書いた記事はこちらです!)

家庭内別居に近い状態を作っているのが、離婚せず家族うまくやっていけてる秘訣なのかもしれません。

縁がありパートナーとなったからには、夫の生きづらさを補ってあげられたらと思っています。

なるべく良いところを見て家族仲良く暮らしていきたいものです 😆 

 

今日はどんな感じ? ポチッとチェックしてみてください♪


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